−閑話休題−
痛みを伴う改革ですが、現状のやり方で在れば痛みを伴うのは庶民と呼ばれる人々だけでお金持ちには殆ど害はありません。その証拠にセレブ相手の商売に不景気はありません。
歴史を見ても貴族(大金持ち)を立ち直らせ、その余剰効果で庶民を潤そうとする方法で景気が回復するのは大変困難です。それもそのハズです。自分たちが回復したらその力を温存しようと考えるでしょう。国の力が回復しない以上、彼らは次ぎに来るかも知れない危機のためにせっせと貯蓄に励むことでしょう。他人の世話までみる気にはならないでしょうね。不景気を理由に引き締められるところは引き締めるのがオチです。
それに今は民主主義で資本主義。そこには貴族は存在しません。これは貴族の義務が発生しない事を意味します。そう考えれば今の貴族達は中世の貴族よりも居心地の良い時代かもしれません。
国が衰退したら、貴族も飢えるのではないか?という疑問もありますが、その答えには「NO」と答える事になるでしょう。
一部の貴族の人数が少なくなるだけで何も変わりません。これは貧しい国を見ていただければ判りますが、貧しい国でも貴族は存在します。先進国以上の豊かな生活も不可能ではありません。
一部の没落した貴族など彼らにとっては既に仲間ではなく、嘲笑する的の愉快な道化にすぎません。自分たちに降りかかるはずのない不幸にしか過ぎません。豊かな現実は想像力の欠如と隣り合わせなのかもしれませんね。
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