ここでは数々の難事件を解決した記録を収めています


事件簿067:深夜英雄伝説

▼22日AM:1:15、人類の未来に思いを馳せながら空(天井)を見ていると、敵機発見

▼直ちに通常戦力の投入を決定。だが第一次攻防戦はこちらの兵器では有効射程距離に届かず、相手を動揺させるに留まる。AM:1:18の出来事である。

▼同日AM:1:31、新兵器投入を決定。これは奥深くにしまってあった古の兵器である。ジェット型の威力は十分であった。

▼AM:1:32、満を持した第二次攻防戦開始。通常戦力と特殊兵器による半包囲網に置くことに成功。完璧な組織運動により、事は完勝をせしめるかに見えた。

▼同日AM:1:33、事態が急激に変化。敵は死にものぐるいで撤退を開始、追撃を開始するも予想外の撤退速度に目標を見失う。障害物の多さに舌打ちをする。

▼同日AM:1:35、冷戦体制に入る。冷静になると抗争の被害の大きさに慄然とする。争いの愚かさを痛感する。あるいは共存の道はなかったかと思いを馳せるも、それが到底不可能である事を思い知る。ここで妥協しては腐海の促進させるだけであろう。

▼同日AM:1:45、障害物とのにらみ合いに終始する事よりも建設的にと、蚊取り線香を装備する。同じ昆虫で有れば幾分の効果があるだろうと期待をよせる。明日に備えて睡眠をとることを決意。事実上の終戦宣言である。

▼同日AM:5:30、起床。周囲確認。敵影無しに安堵する。寝不足による眩暈に似た感覚を味わう。珈琲を飲みながら、現体制の抜本的改革こそが必要ではないだろうかと思案するものの、それは一筋縄ではいかない困難な道であるように思えた。

▼同日AM:8:00、玄関に向かうとレジスタンス発見。残党狩りを敢行する。

▼同日AM:8:02、圧勝と思われたが、残党軍は最後の体力を振り絞って飛来してきた。「ひゃあ」という悲鳴と共に全速後退を行う。あまりに撤退の無様さに報道管制を引く。本国には我が軍圧勝と打電。大本営放送である。

▼AM:8:03、気を取り直して進軍を開始。が、どうも先ほどの飛来が余力であったことを証明するように残党は動かなくなっていた。勇戦した勇者に対し敬礼する。

▼AM:8:05、本日が燃えるゴミの日である事に感謝をしつつ、火葬へのプレリュードを奏でた。
























黒光り専用機は3倍速い

平成15年 7月22日



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