ここでは数々の難事件を解決した記録を収めています


事件簿032:曖昧主義は平和主義

 さて、領事館問題のヒステリー気味報道も落ち着き、よりセンセーショナルな話題を探してマスコミも動き出してます昨今ですが、皆様お元気ですか? 

 これといって語るほどのネタも無し。皆様世界は平和ですね。国会は政策ではなく、いちゃもんでごり押しがはびこってます。数の理論がはびこるので少数派の悲しさで仕方が無いのかもしれませんが。いつものことですね。
 あっ、でもこれは日本だけじゃなく米国もですね。あんな情報でセンタービルが崩壊する事を予見できたら神です、カナ。でも真珠湾の前科もあるので、断言は避けておきましょう、カナ

 さて、領事館問題です。正直あの対応の何が悪いのかさっぱりわかりません。毅然たる態度をなんで取りたかるかのさえワカリマセン。国家の威信とかなんかでしょうか?
 中国は謝らない国だし、先に公的発表をされたのだから、既に手遅れだったのだから、態度をうやむやにしながら中国を立てて、んじゃ第三国にお願いしますね、でいいはずです。

 それに領事館職員如きがあの時点で判断することは大変難しいでしょうね。どこかのコメンテーターが「人道的には」を連発してましたが、領事館職員の仕事は人道を満足させるために存在している訳ではなく国益を守るために存在しているんです。

 亡命者受け入れも、国際ルールを守るのも日本国の国益を損なわない為です。

 よく英国や米国の例を上げて日本は態度をハッキリさせないとかと憤慨している人達がいますが、この人達は日本には軍隊が存在していないこと理解して言っているのでしょうか?
 最強の軍事力を所有する米国ですら、抑止力では抑えきれず戦争になるのです。軍事力がない日本国がハッキリものを言い始めたら国が保てるかすら大変疑問になります。

 有事法案に過剰な期待をするのも禁物です。あれは本土決戦のみの法案です。攻め込まれた状態であれば日本国の経済は凋落し、とても国が保てるか疑問です。砲弾と爆弾の雨霰の中で人道云々を発言できる人物は大人物ではあるかもしれませんが、多数では無いはずです。

 ですから、日本国としては軍事力よりも外交力で解決していかなければなりません。外交は譲歩の技術です。今、日本は経済力という武器が使えなくなっている状態である以上、どこにでも極力態度を鮮明にしないことが重要です。頭を低くするなど、やや軽蔑されながらも笑顔でこなさなければなりません。

 これらの態度は今まで日本が行ってきた姿勢です。損して得取れで動けなければ日本国の未来は危ういでしょう。正直これを卑下する必要はないように思います。50年争いらしい争いもなく、平和で経済も安定して、餓死者数も少なく、治安もいい。理想国家と言ってよろしいかと思います。

 今の曖昧小泉内閣なら経済力を回復させる事は可能かもしれません。昔の中途半端な理解の英断主義よりずっと可能性が高くなったと思います。大国は小魚を煮るが如し。

 尊厳を抱いて死も厭わない方へ一言助言をするなら対面を保ちハッキリものを言って生き延びる方法は一番強い国家の威を借ること以外方法はないですよ。

















文章固いし面白くもないですね
 


平成14年 5月19日


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