ここでは数々の難事件を解決した記録を収めています


事件簿004:悲しみの宣告、バックミュージック論

 時には慰め、時にはさらに華やかにしてくれる、まるで悲しみを半分に喜びを倍にしてくれる友のようなモノが音楽だと思うわけです。

 世間を見渡せば悲しいニュースの時には昔見た映画のBGMが悲しげに流れ、嘘臭いほど声が低くなり悲しみに耐えないようにアナウンサーがニュースを読んだりしています。次のニュースが明るいモノに変わるといきなり華やかなBGMが流れ明るい声で報告してくれます。まるで分裂症か多重人格者の疑いがあるほどですね。

 かように節目での音楽の重要性というモノは大きいと思います。大量消費されている三文ドラマのミステリなどは最後の宣告は崖の上というビジュアルと同じほど重要です。

 先日会社でちょっぴり失敗したワケですが、かなり落ち込んだわけです。このような時にどれほどジブリが好きだからと言って【いつも何度でも(千と千尋)】なんかを聞いたりしてると、屋上の金網とかに足をかけながら「呼んでいる〜」とか口ずさんだりしたくなっちゃいますから危ないです。気を付けてください。

 思春期の方々ですと、こんなときにハードロックに出会うとトラウマになったりしてますね。デストローイ!(中オチが古)
 たしかに大音量で明るい曲を聴くと気分が高揚して回復するのも早くなったりしますね。落ち込みが激しい時なんかは、半端に明るい曲を聴いたりすると世の中を鼻で笑って中途半端なアナーキストになりがちになるので注意が必要です。TPOが大事って事ですね。

 私の場合で恐縮ですが落ち込みが激しいときはラップを聴いたりします。そんなことを友人諸兄に言うと不思議な顔をされてしまいます。どうやらクラシックを聴きながら罪と罰とかを読むようなインテリと思われている見たいです。
 「何を聞いてるの?」と聞かれて「スチャラ」とだよと言うと途端に納得してくれます。ちょっと僕の思われたい方向と少し違うような気がしますが明言された事がないので自分の想像を信じることにします。

 あーこりゃジャクだったー!【こりゃシャク】





優しくしないで、泣いちゃうから


平成14年 2月9日


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