ここでは数々の難事件を解決した記録を収めています


事件簿002 携帯滝修行殺人事件<模索中>

 滝修行から帰ってきた帰ってきたJ(仮名)は変わり果てた姿になって帰っていた。其処に居合わせた私は冤罪を被るかも知れない。処置しなければと私は思った。ここで焦るのは二流の証拠だ。まず冷静になるためにタバコを一服するのもいいだろう、タバコを吸えない人間は八つ当たりをして溜飲を下げるといい。
 一息ついた私はまず乾かすことを考えた。布で拭いてまず意識を確認する、応答無しだ、二度三度ぶってみる。民間療法というやつだ。チカチカと不気味に瞬いている。蘇生の可能性がある以上、適切な救助処置は必要だ。とりあえず乾かしてみる。ここで忘れては行けないのはバッテリーを抜いたまま何時間も放置してはならないという事だ。脳死の恐れがある。もちろん間抜け以外は聞かずとも了解していることだろう。
 どうやら心臓は動いているようだが状況は益々悪い。無理に動かそうとしないほうが良さそうだ。回復の兆しが見えない場合は、ERに連絡した方がいい。プロはプロを知っているモノだ。
 J(仮名)の場合は保証書がなくても電話番号で調べることが出来る。無論これは調査済みだ。病院に行けば、規格されたような個性はないが綺麗なお姉さん方が対応してくれる。忘れては成らないのは機種によっては専門店でしか修理を受け付けないのだ。そしてJ(仮名)の本籍は閉まるのが早い
 健康保険<Jクラブ>に入っていれば修理費用が10分の1になるらしい。たったの2,500円だ。ただこれの10倍25,000円って新機種が買えますが?普通のサービスが受けたいのなら毎月300円<Jクラブ>払えってことですね、お姉さん?こういうことは疑問をもってはいけない。疑問をお姉さんにぶつけたところで、やんわりかわされるだけだ。いうなれば自動販売機に怒りをぶつけるようなモノである。もちろんプロである私は危機管理は万全である。購入時に販売店のお兄さんの早しゃべりの言うがママ、サインをしている。
 入院中相棒が居ないことで仕事に支障が出る場合は貸し携帯をすればいい。いらなくなった旧式を貸してくれる。ここで気を付けなければならないことは、怪我をさせると旧式携帯電話の時価三倍の値段が請求されるという事だ。世の中油断してはいけない。
 後は何喰わぬ顔で外回りしてきましたって様相で帰ってくればいい。ミッションコンプリート。




J-フォンクラブに入ってない人は
買い換えた方がいいヨ


平成13年 11月10日


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