●悲愁臨安府●
太祖逝きて幾星霜
英傑滅びて幾星霜
上啼き、社揺れ、稷乱れ
嗚呼落日悲愁臨安府
首都抗州臨安府陥落の報を聞く、体よく追放されし皇太子は無事であった
皇帝がどうなったかの続報は知れず、唯一御身が皇統を次ぐ最後の血筋
なれど齢にして11歳、背負い切れぬ責任を前に健気に立ちつくす
兵は一万五千である、対する蛮族は20万
近臣の言を入れ、はば自治として立ちふさがる四川都護に
兵を借りるよう要請する事になる
されど世はすでに大乱世獲物が猟犬の前に出流ようなものである
いかにして乱雄の信を勝ち取るや?
遠からんものは音に聞け、近きものは刮目せよ、ゆめ、哀傷する勿れ
左に神軍無く、右に亜将無し
なれど次代の瞬傑が寄り添うと